大きな女の子、「ビッグ・マム」

万国(トットランド)の女王にして、ビッグ・マム海賊団の船長である、四皇ビッグ・マムことシャーロット・リンリン。彼女については、ホールケーキアイランド編で多くのことは描かれ(たように思います)、一旦出番も終了しました。しかし、今後再登場するのは確実であり、まだ見せていない一面もあるかもしれません。ともかく今回は、これまでの彼女の印象を語っていきたいと思います。

あくまで個人的な解釈なのですが、彼女は子どものまま大人になってしまったキャラ、という印象が強いです。いろんなわがままも、かんしゃく(食いわずらい)も、子どもであれば当たり前のこと。幼くして強すぎたことで、しつけをできる人がいなかったことが、言ってみれば不幸だったのかもしれません。自由奔放に暴れ回り、勢力を拡大していった彼女。海賊団、そして国ができても、彼女に口を挟める者は皆無だったはず。見た目はメルヘン満載ですが、彼女の統治は正に圧倒的な力による覇道です。

またずる賢いところも見逃せません。コネクションを作ったり、罠にはめたりするところは、子どもが悪知恵をつけたといったところでしょうか。誰の影響かといえば、後見人の立場で、少なくとも子ども達が成長するまでの長期間付きっ切りであったろう、シュトロイゼンが疑われます。ずる賢いキャラには思えませんが、彼女を育てること自体、道楽のように思っていただけでしょうし、しつけもできるわけないですから、致し方ないでしょうか。

ここまでならば、嫌いとしかいえない憎まれキャラなのですが、そうはいかないのが彼女の面白さ。子どもらしさは、悪い面ばかりではないんですよね。彼女の夢であり理想の国作りは、世界の現状をわかってしまった普通の大人にはできないこと。生来の(強さに隠れてしまう)優しさと恩人の(偽りの?)言葉を胸に、大家族を作り、万国という平和国家を築き上げてしまうのですから、それはもう健気な女の子です。

寿命を取られこそすれ、それを納得した(「無事に去る」という選択もできる)うえで、万国の住人は幸せに暮らしているようです。物語のこれまでの敵キャラの支配下の地とは、描写が明らかに異なっていますね。彼女の息子や娘達も、大部分がまともなキャラであり、(容姿を含めて)似ていなさすぎといえなくもありませんが、彼女の目立たない「善い」部分も受け継がれているのでしょう。

数十年続く「食いわずらい」の発作はどうしようもないのかもしれません(もしかしたらあのケーキが‥!?)が、彼女が変わる可能性は0ではありません。いまだ起こりえなかった、力で彼女を負かすということ。それが起きた時こそ、きっと憑き物が落ちたかのように、彼女は純真無垢の少女のようになるのではないでしょうか。ホールケーキアイランドでの対峙はもうないはずですが、どこか別の地でのルフィとの再戦、楽しみにしています。

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