もう一体の特別ゾンビ、「ケルベロス」

スリラーバークの動物ゾンビで、番犬的存在であるケルベロス。たくさんのゾンビの中でも特殊な彼(仮)について見ていきたいと思います。

そもそもケルベロスという名前は、麦わらの一味がそう呼んでいるだけで、本当の名前は作中では明らかになっていません。ワンピースの世界の中でも、三つ首の犬=ケルベロスというのが、広く行き渡っているようですね。ホグバックも知っていてあの外見に作り上げたと考えられますので、ここでは世界に一体のケルベロスという名のキャラとみなすことにします。

ケルベロスが他のゾンビと異なるところといえば、一つは一体なのに顔が三つという構造の特殊さです。仮に彼を一つの生命体(ゾンビ)とするとしても、はっきりとつなぎ目がありますので、元は複数の死体からできていることは間違いありません。では、入れられた影はいくつでしょうか。ルフィなど生きた人間に(複数の)影が入れられた場合、人格は合成された感じで一つになっていました。ゾンビにも同じことが言えそうなのですが、ケルベロスの三つの頭はそれぞれ独立した意思を持っているような描写でした。一つの影が三つ分すべての動きを制御していたと考えるよりは、素直に三つの影が入っているとする方が納得できますね。つなぎ合わせてあるように見えて、影の容れ物としては、しっかり三つに分かれた構造になっているのかもしれません。

そしてもう一つの異なる点は、言葉を話さないことです。これについては、ケルベロス一体だけとは限らないのですが、動物ゾンビも含めた大多数のゾンビが、人の言葉をしゃべっています。すなわち、影の持ち主が人間だったということですね。では、ケルベロスはどうでしょうか。彼(ら)は「ワン」とか「コーン」と鳴く(吠える)だけです。言葉を話せるのに意図的にそうしていない、というようには見えません。影の持ち主もイヌやキツネであるとするのが妥当でしょうか(イヌやキツネが、日光を浴びないように意識して活動できるのかは置いておきます)。

このように、ケルベロスは他のゾンビとは明らかに異なる個体のようです。なぜそうなのかを考えてみましょう。ケルベルスは番犬として、スリラーバークへの侵入者に最初に対峙する役割がありそうです。ただ、すべて追い返したり倒したりしてしまっては、モリアとしては戦力増強につながりませんね。強さはあえて適度に強く(弱く)設定され、彼に打ち勝つか、少なくとも倒されはしないレベルの影の持ち主を、選りすぐることができるようにしているかもしれません。怖そうな見た目も、恐れて逃げ帰ろうとする程度の相手なら影は要らず、ひるまず立ち向かってくるような強者の影は欲しい、と選別するのに都合良さそうです。

そう考えると、ケルベルスはあまり扱いは良くはなかったものの、スリラーバークの中では重要な役割を持っていた、もう一つの特別(スペシャル)ゾンビと言ってもいいのかもしれません。

ゾンビに入れられていた影はモリアに吸収されたのち、すべて解放されました。ケルベロスの中に入っていた影の持ち主も、今は元気に日の光を浴びて、幸せに暮らしていることを願っています。

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