聖母カルメル入魂の作、「パンドラ」

マザー・カルメルの能力によって、火事の炎から生まれたホーミーズ、パンドラ。エルバフの村を焼いた忌まわしきものであり、村を救った奇跡の象徴的存在でもある彼女(仮)について、少しだけ見ていきたいと思います。

ホーミーズには性別が明記されているわけではなく、そもそも性別はないものかもしれません(元となった魂の持ち主の性別が受け継がれる、というわけでもないようです)。ですので、パンドラを「彼女」と表すのはどうかと思いますが、ギリシャ神話に登場する女性の名前が元ネタと考えられますので、ここでは「彼女」としていきます。

彼女の登場シーンは、ビッグ・マムことシャーロット・リンリンの過去話の中でした。リンリンの食いわずらいによって起きた火事を鎮めるために、カルメルがが自らの魂の一部を使い、炎に命を与えます。生まれたてのパンドラは、悪鬼リンリンの所業を表すような恐ろしい顔をしていましたが、カルメルの命令により鎮火し、一つの小さくかわいらしい太陽のように生まれ変わりました。厄災が去り残ったのは‥という流れは、ギリシャ神話のパンドラの箱のくだりと似ているところもありますね。

このエピソードで、カルメルがソルソルの実の能力者らしいと判明するわけですが、それは即ち、いずれ(実際はすぐに、でしたが)その能力がカルメルからリンリンに移動するということを示唆していました。パンドラには、登場それ自体にも十分な意味があったというわけですね。

ちなみに、カルメルがパンドラ以外のホーミーズを生み出している描写はありません(処刑場の雷雲にはその可能性がありますし、リンリンによると手品を披露していたとのことですので、能力を使っているのは確かですが)。子ども達を手なずけるのには役立つでしょうけど、「聖母」という立場上、他人の魂を奪う行為はしづらいですし、かといって自分の魂をどんどん削っていくわけにもいかないですから、よほどのことがない限り乱用はしなかったとしても、納得できます。(作中)数少ない機会が使われてパンドラは生まれ、効果的に話を進めたともいえるでしょう。

世界政府(CP)との密会の際には、彼女はライター代わりでカルメルのタバコにタイミングよく火をつけていました。普段から行動をともにしているようでしたが、あのリンリンの誕生パーティーには初めから姿がありません。そしてカルメルが姿を消してしまってからも、二度と姿を見せることはありませんでした。仮に能力がスムーズに受け継がれたとしても、前能力者の能力による産物は効力をなくしてしまうと考えられますので、パンドラは静かに退場したと思われます。

出番はとても少ないパンドラでしたが、ビッグ・マムの過去話の中で大きな役割を果たした彼女は、物語に欠かせない名脇役だったと思います。

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