「アスワ」の明日は読者の想像で

アラバスタ・ユバの住人トトの妻であり、コーザの母であるアスワ。物語の流れ上、出番が限られてしまった彼女について、少し見ていきたいと思います。

アスワが登場したのは、ビビの過去話の中。コーザと遊びに来たビビに、優しく声をかけています。トトとの夫婦らしい会話もあり、仲睦まじい様子がうかがえます。ヒジャブ(スカーフ)をしているため、顔ははっきりとはしませんが、眼鏡をかけていることと、それなりに年齢を重ねているらしいことがわかります。

ビビの母親である王妃ティティは作中では故人であり、その過去話の中にも描かれていません。もしかしたら、その時点で既に亡くなっていたのかもしれません。そうだとすれば、アルバーナでの交流はそれほど長くはなかったでしょうけれど、アスワはビビにとって母の代わりとなる存在でもあったかもしれませんね。

その後、アスワとはっきりわかる登場シーンはないようですので、ここからは個人的推測になります。まだ幼いコーザのため、彼女もともにユバに行った可能性は高いでしょう。ユバへ向かう一団の中に女性らしいキャラもいますので、彼女だけ連れていかないというのも考えにくいですね。

ユバがオアシスとして発展していった間は、苦労も多かったでしょうけれど、おそらくは一家は離れ離れにはなっていなかったと思われます。しかし、一味がユバを訪れた時点の3年前より、(クロコダイルによる)砂嵐に襲われるようになった町は、人が住みづらい地になっていきました。それでも、国王からユバを任された夫を支えるため、アスワもギリギリまでは一緒に残っていたことでしょう。しかし、枯れた町で独り井戸を掘り続ける男と一味が出会う、というドラマティックな演出のためには、アスワは一緒にいるわけにはいきませんでした。どこかのタイミングでトトが強く言って聞かせ、彼女もユバを去ったと思われます。もちろん、最悪のケースとなったのを否定することはできませんが、答えがなく想像するしかない物語の一部分を、あえて悲観的に考える必要はないですよね。

麦わらの一味がクロコダイルを退け、ユバにも雨が戻ってきた今、別の町に避難していたアスワもトトのところに戻ってきた、とするハッピーエンドがあっていいはずですが、そこまでは作中描かれてはいません。そこは読者一人一人が、それぞれ物語を膨らませればいいということでしょう。とはいえ、復活したユバでのトト、アスワ、コーザの一家団らんシーンも見てみたいものですね。

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