クールな「ブラハム」の大切な一コマ

誇り高きシャンディアの戦士、ブラハム。見た目通りクールに振舞った彼について見ていきたいと思います。

一般的に、マンガでは目を見せないキャラが一定の割合で存在していると思います。サングラスで隠れているケースもそのうちに入りますが、現実世界でも珍しいことではありません。一方で、帽子や前髪で隠しているというケースは、前が見づらく行動しにくいので、実写のドラマや映画を含め、現実世界でもまれであり、マンガならではの表現といえるでしょう。

「ワンピース」でその後者のケースに当てはまるのがブラハムです。登場順としてはにんじんなどに先を越されてしまっていますが、目を見せない男性キャラの代表といってもいいでしょう(女性はサディちゃんでしょうか)。彼らは目だけでなく、同時にまゆ毛も隠れることになるわけで、感情を表す部位が少なくなることで、クールとかニヒルなキャラになりがちです。シャンディア全体が真面目なキャラの集まりでしたから、あまり目立ちはしませんでしたが、ブラハムもクールなキャラの一人だったかと思います。

とはいっても、決してステレオタイプなキャラというわけではなく、登場してすぐに、アイサを気遣う面倒見のいいところも見せています。子ども(アイサ)との交流も、他の者同様普段からあったことがうかがえますね。

ブラハムが大活躍できたかというと、Noと言わざるをえません。神の軍団、麦わらの一味、シャンディアの三つ巴となった空島の戦い‥サバイバル中は、シャンディア達の戦う理由がまだはっきりと描かれてはおらず、クライマックスでのドラマ担当となるワイパーを除いては、彼らが脱落していく側になるのはやむを得ないでしょう。ブラハムはサバイバルの序盤でゾロと当たり、見せ場は作るものの相手が悪く、倒されて(一旦)出番を終えてしまいます。外敵の排除もシャンディアの目的だったとはいえ、本当に倒さねばならないエネル達との戦いから早々にリタイアしてしまったのは、無念だったことでしょう。救いといえば、相手が強者のゾロであったこと。言っていることが矛盾してしまいますが、戦いに生きる男としては、負けて悔いなしだったのかもしれません。

「ワンピース」らしさともいえますが、ブラハムも命は取り留めており、宴にも参加することができていました。都合が良すぎると言われようとも、めでたしめでたしのハッピーエンドは、やっぱりみんな元気に生きていてくれるからこそ。空島編は特に、三者(スカイピアの住人、シャンディア、麦わらの一味)すべての生存が大切なことでしたからね。

そして、ブラハム(&ゾロ)の描かれ方が、またスッキリと後味の良いものでした。宴の様子を描くうちの一コマにすぎませんが、とても重要なカットです。直接死闘を繰り広げた二人が飲み比べをしているシーンがあるからこそ、空島編が遺恨を残さずノーサイドで終わった、と読者も思えるんですよね。数多くのキャラにドラマがある「ワンピース」では、描かれていない部分を想像で補うことも多いのですが、一コマで物語ってくれるありがたさも格別なもの‥その威力、半端ないです。

その後も相変わらず帽子を深くかぶり続けるブラハム。ネタキャラではないですし、その素顔を見たいというリクエストがよほど多くない限り、彼はずっとあのスタイルなのでしょう。この先の出番の機会は少ないかもしれませんが、神の護衛隊にブラハムあり、という活躍も見てみたいものですね。

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