凶悪キャラでは終わらない「ジェット」

コリーダコロシアムの参加者の一人であり、麦わらの一味の傘下イデオ海賊団の一員となったジェット。凶悪キャラでは破格の扱いを受けることになった彼について、少し見ていきたいと思います。

メラメラの実を賭けたコロシアムの選手として初登場したジェット。その肩書きは、元賞金稼ぎで政府機関爆破事件に関わったとされる「犯罪者」で、見た目からしていかにも凶悪そうでした。ターバンを巻きサーベルを口にするその姿から、悪役レスラーとして名高いタイガー・ジェット・シンさんがモデルとなっていることが丸わかりです(相方のアブドーラも、アブドーラ・ザ・ブッチャーさんがモデルとわかりやすいです)。

悪役レスラー(ヒール)はプロレス興行の勧善懲悪の物語上、欠かすことのできない存在であり、ベビーフェイスを上回る人気を得るレスラーもいるほどで、あくまで職業としての「悪」であり、本当の犯罪者では決してありません。タイガー・ジェット・シンさんもそういったヒールの一人であり、かつて絶大な人気を誇った方でした。

一方で「ワンピース」のジェットは、作中の世界で「犯罪者」とはっきり呼ばれているキャラです(世界政府に刃向かったというだけなら、それほど悪い印象ではありませんが)。しかし、モデルにすぎないとはいえ実在する人物に似せている以上、そこにはリスペクトが存在しているはず。それを裏付けるかのように、コロシアムでの扱いは残虐で卑怯→かませ犬とひどかったものの、そこからの印象のV字回復は見事なものでした。

“ゴッド”ウソップの降臨を目の当たりにして、彼の「仰せの通りに」するというセリフこそあったものの、ドフラミンゴのゲーム説明の時には、その提案を受け入れそうな悪い顔をしていたジェット(コロシアム参加者一人一人の反応が面白いですよね)。しかし、ルフィ達の前に現れた彼は、賞金に目をくらませることなく味方側についていました。おまけに、ウーシーに相乗りして笑いを誘い、ファンク兄弟の悪だくみからルフィ達を救うという大活躍!とてもコロシアムでの描かれ方からは考えられない大抜擢だと思います。

詳しく描かれていないので何とも言えませんが、ジェット(&アブドーラ)はコンビによる奇襲戦法が得意のようであり、一人一人の戦闘力はそれほど高くなさそうです。それを知ってか知らずでか、ルフィの頼みでウーシーの介抱役となり、その後の「戦(いくさ)」には加わっていないようでした(見落としがあるかもしれません)。

コロシアムの選手がピックアップされていく中、すっかり影が薄くなってしまったジェットでしたが、ドレスローザ脱出時にひと働きして健在をアピールしてくれ、しまいにはイデオについていき、麦わらの一味の傘下に入ることになりました。悪い言い方をすれば、どさくさに紛れて、といった感じもしなくもありませんが、彼(ら)のような弱いけれどコミカルで味のあるキャラは、真面目そうなイデオ&ブルー・ギリーとのバランスも良さそうですし、お似合いなのかもしれません。ルフィと面識があり、ごくわずかの間でも行動を共にしたという点は、むしろ他のメンバーよりも強い要素ですし。

表紙連載でも特別な活躍こそ見せてはくれていませんが、今後の物語での再登場は約束されたも同然です。体を張るほどの無理はする必要はありませんが、彼らしく笑い込みでちょっぴり活躍してくれることを期待しています。

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