油と水の「ミズイラ」とロビン

オハラの住人の一人で、ロビンの義姉妹であるミズイラ。本人はきちんとした形で登場しているわけではありませんが、置き手紙のシーンから何となく想像できる彼女について、少し見ていきたいと思います。

ミズイラはロビンの過去話の中で姿を見せます。といっても、母であるロジからロビンへの置き手紙のコマに、親子水入らずでの外食シーンが描かれているだけですから、本編の中でロビンとのやり取りなどもありません。その一コマだけで勝手に想像してしまうのもどうかと思いますが、こうしてピックアップされることもそうはないでしょうから、この機会を大切にして書いていきます。

彼女の名前は「ワンピース ブルーディープ」で明らかになったもので、一応「名は体を表す」キャラの一人といえるのかもしれませんが、随分と適当につけられた感じは否めません。こうした扱いは、意図的だとすれば、彼女への「負」の印象を強める効果があるような気もします。

オルビアの代わりにロビンを育てることになったオランとロジの夫妻‥オランはロビンにとって血のつながりのある叔父ですから、作中直接的にはそれほど悪く描かれてはいない一方で、ロジは典型的な意地の悪い継母といった感じです。その二人の間に生まれた娘がミズイラで、ロビンと同い年ということは明らかになっていますが、どちらが早く生まれたのかまではわかっていません。ロジの仕打ちからすると、二人の子を姉妹として育ててはいないようですので、どちらが姉(義姉)でどちらが妹(義妹)かという謎も、わざわざ解明することもないでしょう。

さて、そのミズイラですが、実際の言動がまったく描かれていないので、どんな性格をしているのかも不明です。唯一の登場となる外食シーンの、笑顔でも吊り上がっている眉からすると、わがままに育てられた勝ち気なお嬢様、といった感じに見えなくもありません。ロビンとの接触もあまりなかった可能性がありますが、おそらくは町の子達と似たような対応だったのではないでしょうか。たったこれだけの情報で決めつけてしまうのは気の毒な気もしますが、母親の描かれ方がひどすぎるので、やむを得ないともいえますね。

物語の流れからすると、ミズイラも避難船に乗り込み、赤犬の軍艦からの砲撃を受けて、幼い命を落としたと考えられます。そもそもどんな子なのかわからないにしろ、育ち方によってはさらに無限の可能性があったわけですから、かわいそうなキャラの一人であることには違いありません。はっきりとした退場シーンが描かれなかったのが、一縷(いちる)の望みを残してくれたという意味で、せめてもの救いなのかもしれませんね。

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