変わらないという安心、「ウープ・スラップ」

ルフィの故郷フーシャ村の村長、ウープ・スラップ。意味深なセリフを吐き、立場的にも過去話に一枚噛みそうでまだそうでもないという、微妙な彼について見ていきたいと思います。

ウープ・スラップは第一話から登場する名誉あるキャラの一人です。小さな村ということもあるでしょうけど、村長かつルフィのことをよく知っている(理解者ではないけれど)保護者、といった感じでした。その後も要所要所で出番があり、ルフィのことをののしりながらも、気にかけている様子が描かれていますね。なお、作中では一貫して「村長(さん)」と呼ばれているため、本名は「ワンピース ブルー」で公開されたものです。

ルフィとエースの過去話が始まった時は、ウープ・スラップにもさぞかし重要な役割が与えられるだろうと思ったものでしたが、開始早々に物語の舞台はコルボ山に移ってしまったため、しっかり顔は出しているものの、存在感を強く示すというほどではなかったような気がします。

そもそも現段階では、ルフィにとって思い入れがある場所は、一番長い期間過ごしたコルボ山と思えてしまうため、フーシャ村が故郷といわれても、個人的にはあまりピンとこない感じさえしてしまうのです。7歳までにもいろいろなことがあったのでしょうけれど、ルフィが主役となる過去話は、もうないような気がしています。このままではウープ・スラップは、少しモヤっとしたキャラになりかねません。

しかし、“ひとつなぎの大秘宝”「ワンピース」とともに物語の大きな謎である、“D”の一族についてが今後語られていく際には、ガープやドラゴン、ルフィの母親の過去話も描かれる可能性が高いです。そして、その舞台の一つとなるのがフーシャ村のはずですから、ウープ・スラップの最大の見せ場は、これからやってくるのかもしれません。

いつもほぼ同じ格好をしていて、ずっと村長であり続けているウープ・スラップ。その言動もぶれないことから、いつの間にか安心感を抱かせてくれるキャラになっています。一人では荷が重いかもしれませんが、物語の語り部としてもふさわしいといえるでしょう。世界がうねり大きく変わっても、変わらぬスタンスで、第三者として主人公ルフィを見守る存在であってほしいですね。

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