読者までも!?ごまかし上手の「ヴェルゴ」

ドンキホーテ海賊団の最高幹部の一人でありながら、海軍G-5 の基地長となって暗躍した男、ヴェルゴ。物語の展開により、得をしたキャラの一人であると思われる彼について、順を追ってみていきたいと思います。

ヴェルゴが登場したのはパンクハザード編。謎の人物としてローの前に姿を現します。この時点で既にルフィはローと同盟を結んでいましたし、そうでなくてもローから漂う味方感は相当なものでしたので、ローの敵=ルフィの敵とみなすのは自然なこと。ローとは何やら因縁があるようでしたが、それはまだ明らかになることなく物語は進んでいきます。

その後、海賊かつ海兵という、どうぞ嫌ってくださいと言わんばかりの正体が判明し、G-5の部下を次々と手にかけ、たしぎに涙を流させるという悪役っぷりを見せます。ロー相手にも、上から目線だけれど卑怯な手は惜しまず、嫌われ役に徹したわけですが、実力を発揮したローに一刀両断され、見事なまでにスカッとやられてくれました。その後の生死は不明ですが、物語からは退場となったヴェルゴ。ここまでだけの彼であれば、普通の敵キャラという感じで終わったわけなのですが‥

ドレスローザ編中のローの過去話に、再び彼は出てきます。ここでヴェルゴ「さん」のくだりも明らかになるのですが、それよりもコラさんに対する仕打ちがひどすぎて、本当に読むに堪えないくらいでしたね。しかし、この気持ちをどこにぶつけようかという時、既にヴェルゴは退場しているという事実を目の当たりにしてしまうのです。

「ワンピース」では、決戦までに敵キャラのひどい行いが過去話も含めて描かれていくため、(ルフィは違いますが)読者はそれをすべて知ったうえで、その敵キャラがルフィ達にぶっ飛ばされることを願い、その通りになった時に最高の爽快感を得る、というのがお決まりのパターンです。これまでに、数多くの悪役がそのようにして断罪されてきていますね。

ところが、ヴェルゴにはそれが当てはまりません。ドンキホーテ海賊団の中で一足先に登場し、ひどい行いがすべて描かれる前に退場となってしまいました。そのため、もう倒されてしまったし‥と、亡くなった人を悪く言えないように、過去話での行為に対する憤る気持ちが抑えられてしまうのです。もっとも、その分はボスであるドフラミンゴがまとめて受けているということになるのでしょうけど。

このように憎らしさが分散されていることもあり、ヴェルゴに対する印象は最悪というほどではありません。また、終始クールに振舞いながら、食べ残しを口の端につけたり、ありえない忘れっぽさを垣間見せたりすることも、人間味があるというのとは違うような気もしますが、憎めなさにつながっていると思われます。ただし、トータルで見れば、やっぱりとんでもなく嫌な奴なんですよね。どうもうまくごまかされてしまっているような気がするのは、偽ることを得意とする、彼本来の能力によるものなのかも‥と思うのは考えすぎでしょうか。

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