親近感のある庶民派王妃「オトヒメ」

リュウグウ王国の王妃、オトヒメ。「ワンピース」の中での数少ない母親キャラとして描かれた彼女について、少し見ていきたいと思います。

オトヒメは魚人島の過去話に登場するのですが、それより前に彼女のお墓が描かれていることもあり、つらい展開が待っているのは必至でした。人並外れて弱い彼女が魚人・人魚族のために健気に活動する姿は、心打たれずにはいられません。彼女は肉体的だけでなく、精神的にも決して特別強いというわけではありません。感情豊かで時に涙を見せたり、必死の形相で活動したり、完璧に(近く)描かれやすい王妃キャラとしては珍しく、親近感のあるキャラになっていますね。そんなところが、彼女ならではの大きな魅力といえるのではないでしょうか。

また、彼女はしらほし姫やネプチューン3兄弟達の母親であるということも、忘れてはなりません。「ワンピース」では、生みの(母)親が子どもと暮らす日常シーンはごくわずかです。尾田先生が「母」を「冒険」の対義語としているくらいですから、冒険マンガ「ワンピース」の作中では、母親の描写を意図的に減らしているということになります。そんな中で特例的に描かれたオトヒメというキャラは、理想の母親像の一つなのかも‥と個人的には思っています。

志半ばで凶弾に倒れたオトヒメですが、今際の際(いまわのきわ)に見た、まだ幼い息子達が必死になって自分との約束を守る姿はうれしかったでしょうし、安心したことでしょう。無念には違いなかったはずですが、光ある未来を思い描きながら息を引き取ったのではないでしょうか。

そして、オトヒメの体を張っての活動は、ここに来てしっかり現在につながっていることが明らかになりました(単行本派の方にはネタバレになるので、詳細は省略します)。天国描写はない「ワンピース」ですが、魚人・人魚族にもハッピーエンドとなるであろう物語の結末を、彼女がしっかり見ていることを願わずにはいられません。

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