短期集中表紙連載第17弾

第17弾 『ブルックの一宿一パンツのご恩返し』
掲載話Vol.サブタイトル
5571”戦わない人たち”
5582”サタン、作曲を始める”
  • その後本編で再登場するキャラ
    ブルック、サンクリンら、ハラヘッターニャの住人達

(第11~18弾は短いので、本編で描かれた物語も合わせて見ています)

飛ばされた一味の物語も、残すところ二つとなりました。ここで登場したのがブルック。彼はまだ一味に加入してから日が浅く、普通ならキャラ付けがもっと必要となる段階といえるのですが、彼ならではの強烈な個性がそれを十分に補ってくれていたおかげで、物語は自ら勝手に動き出すように、自然に進んでいきました。

まず、到着の瞬間からしてあまりにもドラマチック。「悪魔」召喚の儀式が見事に成功して、彼はハラヘッターニャの地に呼び出されます。劇的な場面転換にも動ぜず、レディーを見たら言わずにはいられない一言により、彼の物語は加速していくことになりました。

表紙連載で続きが描かれ、人助けのお話になるのを確信したはずが、本編に戻ってみれば、あろうことか彼自身が捕まってしまうという先の読めない展開に。音楽方面でのパワーアップが予想できたとはいえ、結局その方法については、読者もブルック自身も知ることなく、修行期間がスタートしたところで、彼の話はひと区切りつくのでした。

彼の物語の中で興味深いのが、「珍しさ」の描写です。ハラヘッターニャの人間にとっては、手長族が「珍しく」、奇異な存在とされる一方で、手長族にとっては、その人間の方が「珍しい」。そして、ガイコツはどちらの種にとっても「珍しい」‥「普通」というものがいかに曖昧なものかを、シニカルに表現してくれている気がします。「ワンピース(ひとつながり)」とは逆の「閉鎖的」という言葉が当てはまる、ハラヘッターニャやテーナゲーナの人々。その描写は滑稽ですが、考えさせられるものがあります。

2年後になってようやく明らかになった、ブルックの修行期間。彼はソウルキングとして世界を飛び回り、魂(テャマスィー)の力をパワーアップさせていました。一つ所に留まらないスケールの大きさは、一味の冒険の中で断トツです。
ところで、ワールドツアーということは、偉大なる航路以外の海にも出向いていたのでしょうか。お尋ね者として十分に顔割れしていないのが功を奏したのか、それとも優秀なマネージャーの力によってか、海賊としては選べない経路を利用していたのかも。

「孤独」に関しては年季の入り方が違う彼。もし、四十数年の孤独体験に二年が加わっていたとしても、大きな違いはないかもしれません。しかし、ほんのわずかな期間でも、一味として過ごした明るく賑やかな時間は、暗く静かな時間を際立たせ、誰よりも恐れたはずです。そういった意味では、ビジネスライクな関係でもサンクリン達と一緒に過ごせたのは、彼にとって救いであったと思いたいですね。一方で、うがった見方をすれば、もし修行期間を共にする者(達)との関係があまりにも良好なものだったとしたら、ブルックが一味に戻る理由が弱くなってしまいます。ただ一人、冒険の協力者との関係をこじらせて終わっているのも、ブルックの心情を納得するために必要な流れだったのかもしれません。


第17弾は「GREEN」で物語を通して読むことができます。

短期集中表紙連載一覧

スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

にほんブログ村バナー

ブログランキング・にほんブログ村へ

スポンサーリンク
スポンサーリンク