ワノ国編の用語集

「ワンピース」のワノ国編では、これまでに用いられてこなかった言葉もたくさん使われています。ここでは、その説明を辞書から引用させていただき、物語内での使われ方を調べてみたいと思います(基本的に作中での使われ方に相当するもののみ引用していますが、断定できなかったり意味がまたがっていたりしているケースでは、複数の意味を引用しています)。(第~話)はワノ国編での初登場話です(見落としがあるかもしれません、悪しからず)。
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用語集

  • アガリ:キング(orクイーン)のセリフ(第925話)
    売上高。収入額。または、収穫高。出典:小学館/デジタル大辞泉
    鎖国状態なので、外からやってきた者が外貨を落としてくれる可能性もなさそうですし、住人達の財産も抑えられているため、桃源農園頼みといった感じでしょうか。ということは、アガリが悪いのはローの盗みの影響が大きいかと。
  • あたぼう:フラの介のセリフ(第929話)
    あたりまえ、の意の近世の俗語。「あたりまえだ、べらぼうめ」をつづめて言ったものという。出典:小学館/デジタル大辞泉
    俗語なので本来は美しい言葉とはいえませんが、下町のおっちゃんとかが使っていたらかっこよく聞こえますね。
  • あちき:小紫のセリフ(第928話)
    一人称の人代名詞。近世、遊女などが用いた語。出典:小学館/デジタル大辞泉
    今では耳にする言葉ではありませんが、時代物の影響で自然と意味が通じる言葉の一つですね。
  • 兄御(あにご):ジャックのセリフ(第925話)
    兄を敬っていう語。出典:三省堂/大辞林 第三版
    この場合の兄は血のつながった兄ではなく、自分より(少し)目上の者の意味でしょう。同じ大看板・災害でもかなり立場の差があることを感じさせます。
  • ありんす:小紫のセリフ(第928話)
    「あります」の音変化。江戸新吉原の遊女が用いた語。出典:小学館/デジタル大辞泉
    一文字違うだけで雰囲気が出ますね。もっとも、『嫌いでありんす』を「嫌いであります」では固いので、「嫌いよ」といった感じでしょうか。
  • 韋駄天(いだてん):ガゼルマンのセリフ(第914話)
    増長天の八大将軍の一。仏法の守護神。もとバラモン教の神で、シバまたはアグニ神の子。俗説に、仏舎利(ぶっしゃり)を盗んだ捷疾鬼(しょうしつき)を追いかけて取り返したというので、足の速い神とされ、足の速い人のたとえにされる。出典:小学館/デジタル大辞泉
    一般的に使わないわけではありませんが、ワノ国のキャラならではの言い回しですね。とっておきの言葉なので、スピードに言わせてあげたかった気もしますが。
  • 後ろ盾(うしろだて):お菊のセリフ(第917話)
    陰にあって力を貸し、助けること。また、その人。後ろ見。出典:小学館/デジタル大辞泉
    ジャックは直接の上司のようなものなので、本来の意味とは少し使い方が異なるかもしれません。ルフィに当てはめるなら、冒険の旅に対してというわけではないですが、レイリーやハンコックが該当するかと思います。
  • 討入り(うちいり):錦えもんのセリフ(第920話)
    城内や敵方に攻め入ること。出典:小学館/デジタル大辞泉
    このようにかなり広い意味があるようですが、夜に主君の仇討ちという要素からすれば、日本人なら赤穂浪士の討ち入りを思い浮かべずにはいられませんね。
  • 疫災(えきさい):クイーンの通り名「疫災のクイーン」(第925話)
    疫:伝染して流行する病気。はやりやまい。出典:小学館/デジタル大辞泉
    疫災という言葉は一般的には使われていないようですが、疫病と同じ意味としてよいかと思われます。彼の持つ能力に由来するのかは不明ですが、嫌らしさを感じさせる通り名で、外見とのギャップもまた気味が悪いですね。
  • おいどん:アシュラ童子(酒天丸)のセリフ(第921話)
    (鹿児島地方で)一人称の人代名詞。出典:小学館/デジタル大辞泉
    「ワンピース」では様々な一人称を表す言葉が使われていますが、これもその一つです。彼は甲州弁の「~だど」も用いており、別地方の方言の組み合わせで面白いと思います。
  • 花魁(おいらん):小紫の肩書き(第927話)
    〔江戸吉原で姉女郎を呼ぶ「おいらの(姉さん)」がつまったものという〕 ① 姉分の女郎。 ② 位の高い女郎。太夫。③ 女郎・遊女の俗称。出典:三省堂/大辞林 第三版
    作中ではワノ国で唯一人という設定ですから、一国のトップアイドル、スーパースターという言葉に匹敵するものといえそうですね。花魁の候補は、幼い頃から禿として数々の教養や芸事を仕込まれていたそうなので、持って生まれたものだけでなく、人並みならぬ努力もあってこそなのでしょう。
  • 花魁道中(おいらんどうちゅう):サンジのセリフ(第927話)
    江戸時代、位の高い遊女が馴染み客を迎えに郭内の茶屋の行き帰りや特定の日に美しく着飾って遊郭の中を練り歩いたこと。出典:小学館/デジタル大辞泉
    作中の向かう先は本来のものとは異なりますが、華やかな花魁以下の行列という意味で同じように使われていますね。
  • 大看板(おおかんばん):ジャック、クイーン、キングの肩書き(第91話)
    〔寄席で立て看板や招き行灯に、特に大きく名を書いたところから〕 芸界で重きをなす一流の芸人。寄席芸人から始まったが、映画・演劇などでもいう。大幹部。出典:三省堂/大辞林 第三版
    「真打ち」もそうですが、百獣海賊団の役職名は独特ですね。カイドウのセンスの良さともいえますし、ワノ国の影響を受けているのかもしれません。
  • お練り(おねり):花魁道中でのセリフ(第928話)
    大名行列・祭礼の山車(だし)・踊り屋台などがゆっくりと進むこと。また、そのもの。出典:三省堂/大辞林
    今回と同様「~のお練~~り~~」というセリフは、時代劇などでよく耳にしますね。
  • 侍者(おもと):ホーキンスの部下のセリフ(第911話)
    侍者(じしゃ):① 貴人のそば近くにいて、雑用をする人。おそば。② 寺で、住職や高僧に仕えて雑用をつとめる者。出典:三省堂/大辞林 第三版
    お玉のセリフだけで彼女を光月家の侍者と判断してしまうのは、行き過ぎのような気もしますね。ニュアンスとしては「信者」に近いものかと思います。
  • 恩返し(おんがえし):サブタイトル(第913話)
    受けた恩に報いること。 出典:三省堂/大辞林 第三版
    ルフィの行動原理の一つといえるでしょう。そのままサブタイトルとして転用された「鶴の恩返し」を始め、日本の昔話のあちこちにこの要素が含まれています。ワノ国編では、ルフィの口から直接言わせているなど、強調して描かれていますね。
  • 開国(かいこく):ろくろ首?のセリフ(第919話)
    外国と交通や貿易を始めること。特に、幕末に鎖国を解き、西欧諸国と外交・貿易関係を結んだことをいう。出典:三省堂/大辞林 第三版
    おでんの夢であるワノ国の開国と、ルフィの目指す「ワンピース」(ひとつなぎの大秘宝)‥どちらも「つながり」がキーワードのようなので、根っこは同じものなのかもしれませんね。
  • 介錯(かいしゃく):介錯人のセリフ(第909話)
    切腹をする人のそばにいて、その首を斬ること。また、その人。出典:三省堂/大辞林 第三版
    ゾロ十郎の白洲のシーンが強烈に決まりましたので、作中二度とは出ない言葉なのではないでしょうか。
  • 火災(かさい):キングの通り名「火災のキング」(第925話)
    ① 火事による災難。火事。② 大三災の一。初禅天まで焼かれる災害。出典:三省堂/大辞林 第三版
    一般的に用いられる意味だけでなく、②のような意味があると今になって知りました。「三災害」の設定とうまくリンクしていますね。
  • 金棒(かなぼう):百獣海賊団団員のセリフ(第924話)
    鉄製の棒。特に、鉄尖棒 (かなさいぼう) 。出典:小学館/デジタル大辞泉
    有名すぎることわざ「鬼に金棒」はカイドウにぴったり。古参で通り名にもなっている「金棒のアルビダ」が悔しがっているかもしれません。
  • ガマの油売り(がまのあぶらうり):ウソ八の肩書き(第909話)
    ガマの油を原料とする軟膏を大道で売る香具師(やし)の一種。この軟膏は,外傷やひび,あかぎれ,やけどなどの治療に効果があるといわれ,軍中膏として用いられた。ヒキガエル(ガマ)が敵に向かったり,ある刺激を加えられたときに分泌する白い液を収集し薬として売られていたもの。しかし,薬としての効用よりも,江戸時代から明治にかけ,縁日や祭りの街頭でおもしろおかしい口上で客を集めて香具師が販売したその口上のおもしろさがむしろ有名である。出典:株式会社平凡社/世界大百科事典 第2版
    口がうまい&生き物(植物)使いであるウソップの天職ともいえそうな職業ですね。
  • 禿(かむろ):おトコの肩書き(第927話)
    江戸時代、上級の遊女に仕えて見習いをした、6、7歳から13、4歳くらいまでの少女。かぶろ。出典:小学館/デジタル大辞泉
    禿(はげ)と同じ漢字なので、文字で見ると「禿のおトコ」は完全に別の意味になりかねませんね(「差別」になりうる言葉ですし、音にしたらわからないので、作中ではスルーされていますが)。禿(かむろ)は将来の花魁候補でもあるそうなので、おトコも花魁を夢見ているのでしょうか。
  • 瓦版(かわらばん):バットマンのセリフ(第914話)
    江戸時代、事件などの速報記事を一枚刷りにしたもの。市中を売り歩いた。粘土に文字・絵をほりつけ、瓦形に焼いたものを版にしたというのが語源らしいが、現存するものは木版。出典:三省堂/大辞林 第三版
    ニュース・クーの新聞配達がないワノ国での、独自の貴重な情報源ですね。作中では、ルフィ太郎の一件を記事にした「号外」が、国中に無償で配られている様子が描かれていました。
  • 旱害(かんがい):ジャックの通り名「旱害のジャック」(第917話)
    日照り続きのため、農作物などが受ける被害。出典:三省堂/大辞林 第三版
    ゾウ編で既に登場していた言葉です。仏教用語の「小の三災」の一つに「飢饉災」というものがあるようなので、それが元ネタといえるかもしれません。
  • きびだんご:お玉のセリフ(第911話)
    きびの粉で作っただんご。出典:講談社/日本の郷土料理がわかる辞典
    きびだんごに付随する意味については、昔話「桃太郎」を知っていなくてはなりませんが、日本では認知度トップだそうですね。童謡「桃太郎」の1番の歌詞に出てくるのも大きいはず。
  • 狐火(きつねび):錦えもんの通り名「狐火の錦えもん」(第919話)
    (狐の口から出るという)冬から春先にかけての夜間、野原・山間などに多く見られる奇怪な青白い火。鬼火。燐火。狐の提灯。出典:三省堂/大辞林 第三版
    パンクハザード編で既に出ていた言葉です。錦えもんの剣術「狐火流」が転じて通り名になったと思われます。ワノ国の剣士によく似合うカッコいい言葉ですね。
  • くの一(くのいち):お玉のセリフ(第911話)
    〔「女」の字を分解すると「く」「ノ」「一」になることから〕女忍者。また,女のこと。出典:三省堂/大辞林
    初登場はゾウ編のウソップから雷ぞうへのセリフでしたが、特に説明もなくサラリと描かれていました。意外に子ども達の認知度も高い言葉なのでしょうか。
  • 芸者(げいしゃ):おロビの肩書き(第909話)
    歌舞・音曲を行って酒宴の席に興を添えることを職業とする女性。芸妓(げいぎ)。出典:小学館/デジタル大辞泉
    ワノ国編を彩る大切な要素の一つ。芸者姿のおロビには見とれてしまいますが、宴席とはいえ敵の懐への単独潜入というシチュエーションになるため、見た目とは裏腹に作中での任務はかなりハードかと思います。
  • 下人(げにん):マウスマンのセリフ(第915話)
    ① 身分の低い者。卑賤の者。② 平安時代末以降、武士や有力農民のもとで、農業生産や雑用に使役された隷属民。出典:三省堂/大辞林 第三版
    天竜人の威光の及ばないワノ国にも、身分の差別がありました。とはいえ、かつてのワノ国にはなかったはず。カイドウの支配&オロチの政策が作り出したものなのでしょう。
  • 狛犬(こまいぬ):狛ちよ(第911話)
    神社の神殿や社寺の前庭に置かれる一対の獅子に似た獣の像。ライオンを基に形象化されたもので、初めは犬に似ていたが、平安末期に獅子に近い形になった。こま。出典:三省堂/大辞林 第三版
    現実世界では幻獣ですが、住人の反応からすると、ワノ国には狛ちよ以外にも普通に生息しているのかもしれません。第91巻のそででも尾田先生が取り上げられるなど、ブームが来ているようですね。
  • 鎖国(さこく):ブルックのセリフ(第910話)
    国が、外国との交流を断絶もしくは極度に制限すること。出典:三省堂/大辞林 第三版
    「開国」の反対語といえます。偉大なる航路(グランドライン)は基本的に島国ばかりですし、航海が困難なので、自然と他国との交流は少なくなるはずですが、ワノ国は意図してそうしていたということですね。カイドウとオロチの支配以前からこの状態だったということは、光月家にもそうせざるをえない理由があったはずですが、果たして‥?
  • 座敷(ざしき):お師匠のセリフ(第909話)
    (多く「お座敷」の形で)芸人・芸者などが客に招かれて出る席。酒席。 出典:三省堂/大辞林 第三版
    敵方の集まる華やかな場といえば、ホールケーキアイランド編のお茶会に近い状況といえなくもありません。ワノ国編の宴もこの場で行われる可能性はありますが、そうだとしたら相当に広い場所が必要ですね。
  • 郷(さと):錦えもんのセリフ(第920話)
    郷(ごう)① いなか。里。② 律令制で、地方行政における社会組織の単位。③ 昔の、数村を合わせた呼び名。出典:三省堂/大辞林 第三版
    作中の使われ方からすると、今では旧国名と呼ばれるかつての「国」に近いニュアンスになるかと思います。ワノ国での「国」はワノ国そのものを指すため、紛らわしくならないようにしたのではないでしょうか。
  • 侍(サムライ):ブルックのセリフ(第910話)
    〔「さぶらい」の転。近世以降多用されるようになった〕① 帯刀し、武芸をもって主君に仕えた者。武士。さぶらい。② 特に、江戸時代、士農工商のうち士の身分のもの。幕府では御目見得以上、すなわち旗本を、諸藩では中小姓以上の上級武士をさした。出典:三省堂/大辞林 第三版
    「ワンピース」では振り仮名は一貫して「さむらい」ではなく「サムライ」となっていますね。これも「おれ」などと同じような尾田先生のこだわりかと思います。
  • 三下(さんした):トの康のセリフ(第929話)
    ①ばくち打ちの仲間で下っ端の者。三下奴(さんしたやっこ)。②取るに足らない者。下っ端の者。また、取るに足らないさま。出典:小学館/デジタル大辞泉
    一般的な②の意味でもいいとは思いますが、この場合は限定的な①の意味での使われ方がぴったりですね。
  • 氏族(しぞく):お鶴のセリフ(第914話)
    共通の祖先をもつこと、あるいは、もつという意識による連帯感のもとに構成された血縁集団。父系もしくは母系のどちらか一方の血縁関係によって結ばれている。出典:小学館/デジタル大辞泉
    光月家の血筋に特別の意味があることを意識してしまう言葉ですね。
  • 士族(しぞく):マウスマンのセリフ(第915話)
    士分の家柄。武士の家柄。また、その人。出典:小学館/精選版 日本国語大辞典
    江戸時代の状況と照らし合わせてみると、力士全員が士族というわけではないのかもしれません。力士で名を挙げ士族となる者もいたようですが、傲慢な浦島は元々士族だったのではないでしょうか。
  • 将軍(しょうぐん):錦えもんのセリフ(第909話)
    征夷大将軍:鎌倉時代以後、幕府政権の長たる者の称。征夷将軍。将軍。出典:三省堂/大辞林 第三版
    いろいろ意味のある言葉ですが、作中では江戸時代の将軍=征夷大将軍のニュアンスに近いかと思われます。
  • 真打ち(しんうち):ホーキンスの部下のセリフ(第911話)
    ① 寄席で最後に出演する、技量が最上級の人。また、落語家・講談師などの最高の資格。しん。② (比喩的に)もっとも実力や人気のある人。出典:小学館/デジタル大辞泉
    一般的な使われ方からすると、同じ組織に「真打ち」が何人もいるのは変な感じなのですが、カッコいい言葉を少し意味を変えて使うのはありかと思います。百獣海賊団の中では総督・大看板の次に位置し、大勢いる部下の中ではトップレベル、という解釈ができますね。最初に出てきた「真打ち」がシープスヘッドでしたので、意味の違いは受け入れやすかったです。
  • 拙者(せっしゃ):錦えもん、お菊らの一人称(第909話)
    一人称。男子が自らをへりくだっていう語。主として武士が用いた。わたし。われ。出典:三省堂/大辞林 第三版
    この「男子が‥」という部分が問題なのですが、そう限定していない辞書もありました。男性のイメージの強い武士の使う言葉というだけで、女性は使わないというわけでもなさそう‥お菊の性別論争の決定打にはならないかと思います。
  • 切腹(せっぷく):サブタイトル(第909話)
    江戸時代、武士に科した死罪の一。検死役の前で、自ら腹を切ろうとするところを介錯人(かいしゃくにん)が首を斬り落としたもの。出典:小学館/デジタル大辞泉
    言葉自体はだいぶ前にコミカルなシーンでクマドリが使っていましたね。不安を誘うサブタイトル、そして静寂感のあるシリアスなシーンからの一閃‥見事にワノ国編の幕を切って落としてくれました。
  • 太鼓持ち(たいこもち):トの康の肩書き(第929話)
    ① 宴席などに出て、客の機嫌をとり、その席のとりもちをすることを職業とする男。幇間(ほうかん)。② 人にへつらい、機嫌をとるのに懸命な者。出典:三省堂/大辞林 第三版
    トの康は実際にこれを職業としているようなので、①の意味で使われていると思われます。
  • 大名(だいみょう):おでんの肩書き(第920話)
    江戸時代、将軍直臣で知行一万石以上の武士。単に大名という場合はこれをさす。ほぼ二六〇~二七〇家あり、その経歴により親藩・譜代・外様に、また所領の規模により国主(国持ち)・準国主・城主・城主格・無城などに区分された。国大名。出典:三省堂/大辞林 第三版
    一般的には国主(国持ち)・国大名のイメージが強いので、ワノ国編でもそのような使われ方なのではないでしょうか。
  • 宝船(たからぶね):サブタイトル(第917話)
    縁起物の一。宝物・米俵・七福神などを乗せた船。出典:小学館/デジタル大辞泉
    作中の食糧宝船には車輪がついていて、陸地を移動して食糧を運ぶものですので、「船」というよりは「車」のような気もします。とはいえ、あの見た目と名前がワノ国らしい演出になっているんですよね。
  • 太夫(たゆう):花魁道中でのセリフ(第928話)
    ある種の芸能人、神職、遊女などの称号または敬称。大夫とも書く。出典:小学館/日本大百科全書(ニッポニカ)
    ここでの使われ方は、敬称の人名に添えて敬意を表す言い方(~先生など)にあたるものですね。
  • 辻斬り(つじぎり):花の都の住人のセリフ(第909話)
    昔、武士が刀剣の切れ味や自分の腕を試すために、往来で通行人を斬ったこと。また、それを行う者。特に江戸初期には禁令が出るほど横行した。出典:小学館/デジタル大辞泉
    人通りが少なくなり、人相の判別もしにくくなる夕暮れ時の時間帯などに行われたそうですね。裁判シーンが省略されていますので真相はわかりませんが、「目撃者」はゾロを犯人と見間違えたというよりは、奉行が仕立てた者のような気がします。
  • 杜氏(とうじ):オロチの家来のセリフ(第929話)
    酒づくりの職人の長。また、その職人。さかとうじ。とじ。出典:小学館/デジタル大辞泉
    個人的にですが、「和」を感じるとてもかっこいい言葉だと思っています。冒険マンガにこうしてさらりと使われるのは素敵ですね。
  • 同心(どうしん):錦えもんのセリフ(第909話)
    本来は同意・協力する人の意。出典:株式会社平凡社/百科事典マイペディア
    江戸幕府の下級役人の名称という意味が一般的ですが、作中では「同志」に近い使われ方なのではないでしょうか。
  • 棟梁(とうりょう):みなともさん、酒天丸の肩書き(第921話)
    ① (建物の屋根の主要材である)棟(むね)と梁(はり)。② 一国の臣。③ 一族・一門を率いる者。かしら。おさ。頭領。統領。④ 大工の親方。かしら。出典:三省堂/大辞林 第三版
    さかのぼれば、フランキー自身がこの肩書きで登場していました。彼については③と④両方の意味といえるでしょう。みなともさんは④、酒天丸は③の意味ですね。
  • 飛び六胞(とびろっぽう):ドレークらの肩書き(第929話)
    飛び六方:歌舞伎の六方の一。両足を交互にはずませ飛ぶように踏む六方。「勧進帳」の弁慶、「車引」の梅王などに見られる。出典:三省堂/大辞林 第三版
    大看板や真打ちと異なり、元は人を指す言葉ではありませんが、不思議と六人の強者を表すのにふさわしく感じてしまいますね。「方」は「同胞」を連想させる「胞」に換えられたと思われます。
  • 酉二つ(とりふたつ):錦えもんのセリフ(第921話)
    酉:時刻の名。今の午後六時頃。または午後五時から七時までの間。または午後六時から八時。出典:三省堂/大辞林 第三版
    一つの時辰をさらに四つに分ける呼び方があり、午後五時~五時半が酉一つ、午後五時半~六時が酉二つ、‥となりますので、作中ではこの使われ方になりますね。
  • ぬし:小紫のセリフ(第928話)
    二人称の人代名詞。女性が親密な男性を呼ぶ語。出典:小学館/デジタル大辞泉
    現代語で言えば、「あなた」や「ダーリン」といったところでしょうか。
  • 旗本(はたもと):地武えもんのセリフ(第920話)
    将軍、大名などの家臣。主将の命令に服する自家・他家の士の総称。出典:小学館/精選版 日本国語大辞典
    地武えもんのセリフからすると、希美の郷の大名に仕えていたとも、希美在住の光月家直参の旗本だったとも、どちらともいえそうですね。いずれにせよ、光月家側の人間であることは確かでしょう。
  • 半鐘(はんしょう):スピードのセリフ(第917話)
    小形の釣り鐘。火の見櫓やぐらの上などにつり下げ、火災などの警報にたたき鳴らす。出典:三省堂/大辞林 第三版
    なかなか使われる言葉ではないと思いますが、趣きがありますね。現代の言葉でわかりやすく言い換えれば「警報」とか「サイレン」になるかと思います。
  • 火消し(ひけし):博羅町の住人のセリフ(第916話)
    江戸時代の消防組織。また、それに所属する人。出典:三省堂/大辞林 第三版
    現代でいえば消防署・消防士ですね。江戸の華とも言われる花形の存在であり、本来のワノ国でも同様の扱われ方だったと思われます。
  • 表六玉(ひょうろくだま):港友のセリフ(第929話)
    まぬけな人。愚か者。出典:精選版 日本国語大辞典
    実際にこの言葉を使う人に会ったことはありませんが、時代劇などでは時々耳にしますね。語源はいくつかあるようです。
  • 奉行(ぶぎょう):花の都の住人のセリフ(第909話)
    町奉行:江戸幕府の職名。老中(ろうじゅう)支配に属して武家地,寺社地を除いた江戸市中の行政,司法,警察,消防などをつかさどる。出典:株式会社平凡社/百科事典マイペディア
    江戸幕府の奉行には寺社・町・勘定の三奉行などがありますが、作中のキャラはそのうちの町奉行に相当すると思われます。
  • 懐刀(ふところがたな):お菊のセリフ(第917話)
    知謀にたけ、秘密の計画や相談などにあずかる腹心の部下。出典:小学館/精選版 日本国語大辞典
    最強生物カイドウには必要のないものなのかもしれませんが(それも三人も‥)、組織を運営していくにはやはり欠かせないものなのでしょう。
  • 舟場(ふなば):錦えもんのセリフ(第920話)
    船場:船着き場。出典:三省堂/大辞林 第三版
    「船着き場」の方が一般的な言葉かと思いますが、短くしただけでより趣きが出ますね。「船」でなく「舟」、というのもいいと思います。
  • 身請け(みうけ):小紫のセリフ(第928話)
    遊女などの身の代金や前借金などを代わって払い、その勤めから身を引かせること。出典:小学館/デジタル大辞泉
    身請けの後、その者を自分の妻や妾にすることもあり、今回びん豪はそのつもりであったと思われます。
  • 明王(みょうおう):お菊のセリフ(第921話)
    大日如来の命を奉じ、怒りの相を表し、悪魔を降伏(ごうぶく)して仏法を守護する諸尊。五大明王など。特に、不動明王をさす。出典:小学館/デジタル大辞泉
    ワノ国でのカイドウの扱われ方からすると、横着な言い方をすれば、「神」のようなニュアンスといってもいいかもしれません。憤怒相(怒りの表情)というところなど彼にぴったりですね。
  • 冥土の土産(めいどのみやげ):おこぼれ町の住人のセリフ(第919話)
    冥土へ行く際に持参する土産。それを手に入れて初めて安心して死ねるような事物をいう。出典:小学館/デジタル大辞泉 冥土(めいど):仏語。死者の霊魂の行く世界。あの世。地獄・餓鬼・畜生の三悪道をいう。冥界。黄泉。よみじ。出典:小学館/デジタル大辞泉
    マンガでは、主人公側の絶体絶命のピンチの場面で、敵に「~に教えてやろう」と言わせることがよくありますね。多くの場合はそこから逆転となるので、もはやフラグといってもいいかもしれませんが、ここでは本来の使われ方でした。
  • 元締め(もとじめ):お菊のセリフ(第917話)
    ① 金銭の勘定などのしめくくりをする役目。② 仕事やそのために集まった人の総括に当たる人。親分。③ 博打(ばくち)打ちなどの親分。出典:三省堂/大辞林 第三版
    一番立場が弱そうとはいえ、三人しかいない大看板の一人が元締めとなっている九里は、かつておでんが治めていたこともあり、重要な地とみなされているのでしょうね。
  • 遊郭(ゆうかく):ホーキンスの部下のセリフ(第911話)
    遊女屋の多く集まっている一定の区域。くるわ。遊里。出典:小学館/デジタル大辞泉
    作中での使われ方は、「遊郭に売られる」=望まず奴隷のように働かされる、というイメージでいいかと思います。
  • 横綱(よこづな):浦島の肩書き(第913話)
    相撲力士の最高の階級。また、横綱力士の略称。大関の中で品格・力量が抜群の者に与えられる。出典:三省堂/大辞林 第三版
    浦島というキャラを見ていると、強さだけでなったようにも思えますが、きっとかつてのワノ国には、その名にふさわしい品格を持った者がいたはずです。
  • よしなに:しのぶのセリフ(第921話)
    よい具合になるように。よいように。適切に。改まった席などで用いる。出典:三省堂/大辞林
    後ろに「お願いします」が省略されていて、「よろしくお願いします」と同じ感じかと思います。なかなか出てくる言葉ではありませんが、しのぶに言わせるところが心憎いですね。
  • 両替屋(りょうがえや):狂死郎の肩書き(第919話)
    江戸時代、手数料を取って貨幣の両替を行った商人。貸付・預金・手形発行なども扱った。両替商。出典:小学館/デジタル大辞泉
    現代でいえば銀行のようなところですね。ワノ国にも「金」や「銀」といったお金の単位が出てきていますので、その両替を行ない手数料を得ているのでしょう。
  • 浪人(ろうにん):ゾロ十郎の肩書き(第909話)
    中世・近世、主家を自ら去ったり、あるいは失ったりした武士。江戸時代には幕府の大名取りつぶし政策などにより著しく増加し、政治・社会問題となった。浪士。出典:小学館/デジタル大辞泉
    オロチにより滅ぼされた大名は少なくないようなので、浪人は珍しくない存在だったのかもしれません。様々なフィクションの影響で、個人的には「ワンピース」の海賊と似たようなカッコいいイメージができてしまっています。